<1日目> かつて山男だった父親が山に登りたいようだったので、姉と同行することにした。ついでにうちの
高校生の娘・息子にも登山体験させたくて、口説き落とした。
目的地は西穂高岳。新穂高ロープウェイのあるところ。このロープウェイの先の山荘までが目標。
81歳が果たして登れるか一抹の不安はあるが、本人は行く気満々。ま、山については父親の方が
先輩なので、大丈夫だろう。
天気予報が悪いので一度は諦め、西穂山荘の予約も取り消した。が、当日になって天気予報が
変わった。2日は雨だが、3日には晴れマークが付いている。天気図も確かめた。高気圧が来る!
急遽相談して計画を立てて、宿を取ってGO!
14:00 白山市 出発。途中、雨雨雨・・・・。今日は登山をやめといて良かった〜と思った。
17:30 新穂高温泉 中尾高原 到着。
民宿たきざわ 民宿ということで期待してなかったのだが、ここ、アタリ!
館内がきれい。手のこんだ夕食がコースで出てくる。美味しい。
24時間入れる露天風呂あり。
最初の予定では山荘ザコ寝のつもりだったのに、同程度の料金で思わぬ
贅沢ができて大満足! ゆっくり手足を伸ばして休むことができた。
<2日目> 5:30 やった! 快晴! 天気予報あたった。
部屋から見た錫杖岳 ゴツゴツの岩肌! 焼岳も見えてる。
6:30 朝御飯はキャンセル。前夜のうちに頼んでおいたおにぎりを持って、民宿 出発。また来るよ〜。
7:15 ロープウェイの始発に乗る。雲ひとつない快晴。北アルプスの山々がどんどん迫る。
槍ヶ岳だよ、おとっつぁん。 ロープウェイ終点から望む、西穂高岳の山。
7:30 山頂駅(2156m) 到着。まずは腹ごしらえ。
おにぎり1個、腹八分。 ゆで卵と漬物が入ってるのが嬉しい。
8:00 登山開始。
登山口からしばらくは林の中の楽しい道。
やがて登ったり下ったりを繰り返し、数個の
小山を越えて行く。
登ったと思ったらぐっと下るのがもったいない。
「さっきの登りは何だったんだ〜」
木立の間から展望が開けると、西穂高の山
がぐっと近づいてきたのが分かる。
あの一番高い頂上に、昔ダンナと行ったん
だなあ。「上級者コース」だとは知りもせず。
知らないって怖いものだね。
40分ほどUP・DOWNを繰り返し、道はやがて急勾配の登りオンリーになる。ここから一気に高度をかせいで
山荘まで駆け上がる。ここの登りは結構きつい。岩ごろごろだし、木の根が濡れて滑りやすいし。
私の靴は専用のトレッキングシューズ。これが威力を発揮する。濡れた岩もピタッとつかんで滑らない。
装備はいいものに越したことはないな、と思った。
9:50 西穂山荘 到着。(2385m)
標準コースタイム1時間半のところを、1時間50分で着く。
父親の足にすれば上出来じゃないか?
尾根に建っているので反対方向の山が見える。
晴れ晴れと景色がいい。焼岳が噴煙を上げてるのも見えた。
山荘は山好きが集まって賑わっていた。この人達は、昨日
雨の中をここまで登って泊ったんだろう。ひえ〜。
バイトの若者もいて活気がある山荘。
ここで名物ラーメンを、と思ったが、弁当のおにぎりがまだある
のでそっちを食す。
10:20 西穂山荘 出発。
山荘からは展望がきかないので、とりあえず眼前の丸山に
登ってみることにした。
10:40 丸山 到着。
頭の上が空だけ。押しつぶされそうな
ほど。この感覚は登った者だけにしか
味わえない。
360度のパノラマ!
そして立ちはだかるような西穂の山。
東側の谷は上高地。
梓川や大正池やホテルの赤い屋根が
見える。
ナウシカの風の谷の風景に似てないか?
馬鹿と煙はなんとやら。
ここまで来たら少しでも高い所へ行きたく
なるもので、独標までは行きたかったが、
時間的な心配もあり、グループがバラける
のも心配であり、子供達もしぶる。
ま、今度一人で来た時のお楽しみとしよう。
子供達に「あのケルン(○してあるところ)まで」
と約束して、先に進む。
この先は緩やかな尾根道なので楽勝だ。