西穂高岳   (2009年8月2日〜3日)

<1日目>   かつて山男だった父親が山に登りたいようだったので、姉と同行することにした。ついでにうちの
          高校生の娘・息子にも登山体験させたくて、口説き落とした。
           目的地は西穂高岳。新穂高ロープウェイのあるところ。このロープウェイの先の山荘までが目標。
          81歳が果たして登れるか一抹の不安はあるが、本人は行く気満々。ま、山については父親の方が
          先輩なので、大丈夫だろう。

            天気予報が悪いので一度は諦め、西穂山荘の予約も取り消した。が、当日になって天気予報が
          変わった。2日は雨だが、3日には晴れマークが付いている。天気図も確かめた。高気圧が来る!
          急遽相談して計画を立てて、宿を取ってGO!

   
14:00  白山市 出発。途中、雨雨雨・・・・。今日は登山をやめといて良かった〜と思った。

   
17:30  新穂高温泉 中尾高原 到着。

         民宿たきざわ   
民宿ということで期待してなかったのだが、ここ、アタリ!
                         館内がきれい。手のこんだ夕食がコースで出てくる。美味しい。
                         24時間入れる露天風呂あり。
                         最初の予定では山荘ザコ寝のつもりだったのに、同程度の料金で思わぬ
                         贅沢ができて大満足! ゆっくり手足を伸ばして休むことができた。
<2日目>   5:30   やった! 快晴! 天気予報あたった。

部屋から見た錫杖岳   ゴツゴツの岩肌!               焼岳も見えてる。

6:30  朝御飯はキャンセル。前夜のうちに頼んでおいたおにぎりを持って、民宿 出発。また来るよ〜。
7:15   ロープウェイの始発に乗る。雲ひとつない快晴。北アルプスの山々がどんどん迫る。

槍ヶ岳だよ、おとっつぁん。              ロープウェイ終点から望む、西穂高岳の山。

7:30   山頂駅(2156m) 到着。まずは腹ごしらえ。
        おにぎり1個、腹八分。 ゆで卵と漬物が入ってるのが嬉しい。
8:00   登山開始。

どんどん先を行く15歳たち                       齢のわりには達者だ。

登山口からしばらくは林の中の楽しい道。
やがて登ったり下ったりを繰り返し、数個の
小山を越えて行く。
登ったと思ったらぐっと下るのがもったいない。
「さっきの登りは何だったんだ〜」

木立の間から展望が開けると、西穂高の山
がぐっと近づいてきたのが分かる。

あの一番高い頂上に、昔ダンナと行ったん
だなあ。「上級者コース」だとは知りもせず。
知らないって怖いものだね。

このへんに山荘が
見えている

40分ほどUP・DOWNを繰り返し、道はやがて急勾配の登りオンリーになる。ここから一気に高度をかせいで
山荘まで駆け上がる。ここの登りは結構きつい。岩ごろごろだし、木の根が濡れて滑りやすいし。


私の靴は専用のトレッキングシューズ。これが威力を発揮する。濡れた岩もピタッとつかんで滑らない。
装備はいいものに越したことはないな、と思った。



9:50   西穂山荘 到着。(2385m)

        標準コースタイム1時間半のところを、1時間50分で着く。
        父親の足にすれば上出来じゃないか?

        尾根に建っているので反対方向の山が見える。
        晴れ晴れと景色がいい。焼岳が噴煙を上げてるのも見えた。
        山荘は山好きが集まって賑わっていた。この人達は、昨日
        雨の中をここまで登って泊ったんだろう。ひえ〜。

        バイトの若者もいて活気がある山荘。
        ここで名物ラーメンを、と思ったが、弁当のおにぎりがまだある
        のでそっちを食す。


10:20   西穂山荘 出発。
        山荘からは展望がきかないので、とりあえず眼前の丸山に
        登ってみることにした。




10:40   丸山 到着。

   頭の上が空だけ。押しつぶされそうな
   ほど。この感覚は登った者だけにしか
   味わえない。

   360度のパノラマ!
   そして立ちはだかるような西穂の山。
  
   東側の谷は上高地。
   梓川や大正池やホテルの赤い屋根が
   見える。

   ナウシカの風の谷の風景に似てないか?

81歳もキター! ゆっくり追いついてこいよー。

馬鹿と煙はなんとやら。
ここまで来たら少しでも高い所へ行きたく
なるもので、独標までは行きたかったが、
時間的な心配もあり、グループがバラける
のも心配であり、子供達もしぶる。

ま、今度一人で来た時のお楽しみとしよう。

子供達に「あのケルン(○してあるところ)まで」
と約束して、先に進む。
この先は緩やかな尾根道なので楽勝だ。